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エッセイ『マズルカの三拍子』 [『ぶん★文★ぶん』]

マズルカ・・・・
もともと農耕民族であったポーランドの農民が収穫祭などで踊ったリズムがマズルカ。
三拍子の音楽なのでワルツと混同しやすいのですが、
ワルツというのは基本的に宮廷音楽まで発展した高尚なリズムでいつも1拍めにアクセントがあります。
シュトラウスの時代になるとウィーンの舞曲のように1拍目を強調するように少々長めに取るような風潮も出現しました。それは女性が踊るときにドレスのすそを手にするための『余裕の時間』と証されています。
しかしながら、マズルカはワルツと同じ三拍子の楽曲でありながらもアクセントの市は明確にならず、1拍目にあるかと思えば三泊目に移動したり、または二拍目に間合いを取らなければならなかったりする場合があります。
土臭さとしてはマズルカのほうが農耕民族の和声(和音)を頻繁に用いているので、自然の暖かさを感じるような気がします。

マズルカとポロネーズはともに土臭いポーランドの農耕民族によって確立されてきたのですが、ポロネーズは6拍子の音楽です。このポロネーズとマズルカが歩んだそれぞれの道はとても対照的です。
マズルカは農耕民族に非常に密接なかかわりもc\持ち続け、庶民の音楽として未だに親しまれています。しかし、ポロネーズは農耕の音楽から宮廷の音楽への発展を遂げ、『大行列舞曲』として宮廷の社交界にて頻繁に演奏されるようになりました。
無論、ショパンの時代はあくまでも彼のピアノ音楽の一つの定義としてポロネーズのリズム、ワルツのリズム、そしてマズルカのリズムと区分されていたわけですが、ヨーロッパ全土にそれらのリズムが広がるにつれてその用途は枝分かれしていきました。
シュトラウスの時代には完全にワルツは宮廷円舞曲としてその地位を確立し、またポロネーズも紳士淑女が行列を作り優雅に躍ったものとされています。
しかしながら、マズルカだけはその音使いやリズムの中にある土臭さが宮廷では愛されることがなく、発展することが出来なかったのでしょう。
そんな取り残されたよう餡マズルカですが、ポーランドの人々にとってはとても親しみやすい素晴らしいリズムなのです。
自分もマズルカを非常に愛しています。
今年の秋の演奏会で演奏する二つのマズルカはピアノ音楽として完成されたストーリー性を持つ32番と、マズルカ原型に限りなく近い34番を皆様にお聴きいただく予定です。
ちょっとだけ楽曲についての予備知識を持っていただき、実際に演奏を聞いていただくと、その素晴らしさを一段と感じていただけると思います。

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