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エッセイ『カレンの日本語、自分の英語』(青年期) [『ぶん★文★ぶん』]

最近では日本にも本当に多くの外国人が生活するようになりました。
自分とカレンが結婚した当初はまだまだ、日本に住む外国人は少なかったし、
英語学校といっても今ほどの数はありませんでした。
今では中国語やフランス語、そして、アラビア語まで、ありとあらゆる外国語を教えている外語学校もあります。

自分たちが結婚した1985年頃、
日本では外国人が増え始めたころなのかもしれません。
今では考えられないようなことが、その頃では毎日の生活の中にありました。
カレンと二人で街を買い物したり、歩いていると、子供たちが何気にそばにやってきて、
耳をすましてわれわれの会話を聞いていたりすることは、最近でも良くあることです。
元気の良い子供たちは"Hello!"と声をかけてくれることさえあります。
それはそれで、まったく気にならないわけではないのですが、
自分もカレンも英語を教えているし、子供たちが英語の言葉、単語を口にしてくれることは、
日本の教育が大きく変化してきた事実の証明だとも理解しています。

ところが、結婚当初はそういうことだけではありませんでした。
近所の喫茶店に出かけるだけでも、子供たちの母親が『ほらほら、外人さんだよ!!見てごらん!!』などと
子供を呼び止めて、指をさすことさえありました。
それも一回や二回ではなく、ほぼ、毎日のようにそういうことを体験していました。
今では指までさされるようなお母さんたちはほとんどいらっしゃらないですけど、
実際問題、ちょっと嫌な感じがします。
国際社会の中での日本を考えるとき、
そういったお母さんたちもきっと、新婚旅行にはハワイや外国に出かけられていたことでしょう。
そして、指を指されたような経験はないと思うのですが、いかがでしょうか?

不思議なもので、毎日そういったことが続くと、慣れてしまうものなんです。
英国に住んでいるときにカレン自身が指を指されるといった経験は、まずなかったはずですし、
自分自身も4年間の英国生活で、指をさされた経験はないですね。
苗字や名前をちゃんと読んでもらえなかった経験はありますが、それは仕方がないことだと思っています。
カレンも最初は本当に嫌だったことでしょう。

自分とカレンの会話はちょっとおかしなもので、カレンは自分に日本語で話しかけるのですが、
自分は英語で答えています。もちろん、日本語ばかりの会話もしますし、英語ばかりの会話もします。
けんかするときにはほとんど英語です。
カレンの日本語もこの18年間(2003年現在)で、すばらしく成長していますし、
自分の英語は、もうカビが生えてきているような感じです。
自分の英語が一番よろしくない状態だったのは結婚して10年ほどの頃でしょうか・・・。
カレンが日本語の微妙なニュアンスも理解できるようになってきて、
家庭内の会話のほとんどが日本語だけになってしまい、
自分が職場でも自宅でも英語を使わなくなってしまった頃です。
職場でも外国人に出会う必要性がほとんどなく、
家庭では日本語を覚えようとするカレンにあわせて日本語を多く使っていたのです。
その頃でも年に一度は必ず英国に二人で帰っていましたが、
カレンの両親と話しをするにも英語が出てこない状態にまで、陥ってしまいました。
一週間も滞在していると、以前、英国で生活していた頃の英語力が回復するのですが、
そうしたらもう日本に帰る頃になってしまって、、、その繰り返しを数年繰り返していました。
ちょうどそんな頃、英会話学校の経営というチャンスを得ることによって、
自分は日本でも英語を話す機会が増えたのが1998年頃です。
その頃からまた毎日のように英語を使うようになりました。
ここで、自分の英語もだんだんと安定してきたように思います。
国際結婚の言葉の問題は、本当に大きなものだと思います。
お互いの国を行き来する以上、お互いの両親がどちらの国にも居て、
そこで自然に会話できることによってトラブルの解消につながるのは事実です。
いまだに、ヨークシャーの方言が理解できずに困ってしまうことはありますが、
そういうときにはカレンに助け舟を出してもらいながら英国での生活をすごしています。
カレンも日本語の毎日の生活の中で、思うように意思を伝えられないこともあるでしょうが、がんばっています。

各地の行政に一人で営業に出かけることだってありますからね。
そういった場面でもカレンの日本語は十分に通用していますし、すばらしいことだと思います。
自分も何とか今の英語力を維持し続けなくてはいけません。
英会話ができていいですね、、、、よく言われるんですが、、、、
自分たち夫婦にとっては、お互いをより深く理解するためにも、
お互いの言語を身につけておくことは大切なことなんだと、いつも認識しているのです。
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KOZOU

奥様のご苦労と努力、お察しします。
ほんとにそうですね。
欧米人は特に指を指されることをいやがるのでしょう。
わたしも乏しい外国経験でそんなことはなかったですね。
鎖国の影響がまだ残っている(^_^;)
by KOZOU (2009-03-29 14:17) 

★まっと★

KOZOUさん(●⌒∇⌒●)
自分はポーランドでは経験がありますが・・・
英国ではなかったです。
鎖国時代・・・ふむふむ。。。。
年月がたってもなかなかですね。
by ★まっと★ (2009-03-29 18:47) 

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