So-net無料ブログ作成
検索選択

エッセイ『幼児のピアノ教則本考察』 [『ぶん★文★ぶん』]

楽器店などに足を運び、自分の楽譜を探し手いる場合は初心者のための教則本の棚を必死で覗くようなことはめったになくなっている昨今。自分がお弟子さんのために楽譜を用意する場合、楽器店の営業の方に電話して教則本や楽譜を届けていただいていた時期があります。また、御用聞きのように楽器店の営業の方が自宅に足を運んでくださっていたころもありましたが、最近はできる限り楽器店に足を運び、自分の目でいろいろな楽譜に目を通すようにしています。ワンパターンのレッスンにならないように新しく出版された教則本にも目を通す必要はあるのではないかと思います。
半世紀ほど前に自分がピアノ学習者となったとき、最初に出会ったのはバイエル教則本。オルガン教室を途中退学した自分は姉が通っていた個人レッスンの先生のところに連れて行かれました。姉がオルガン教室に通っていたときに同行していた自分は姉が一年で卒業した後、自分も全てマスターしてしまっていたんですね。だから、年子の姉よりも一年後にオルガン教室に通い始めた自分は・・あまりにも退屈で、さっさとピアノの個人レッスンに移行したのです。
当時は誰もがバイエル教則本を使用していました。また、ピアノ学習者も非常に多く、先生のほうが足りない状態だったかもしれません。今では先生ばかりで生徒さんの奪い合いといった感じも否めない状態ですが・・・。そして何も考えずにバイエル、そしてブルグミュラーと進んで自分はピアノを学習してきたように思います。当時はバイエル、ツェルニーというのが人の名前だということさえ知りませんでした。本の名前というにんしきしかありませんでしたから。
ある程度の力がつき、音楽大学に進学、その後、留学を重ねていろいろな教祖九本とも出会いました。全世界のピアノ学習者がバイエルから始めているものだとばかり勘違いしていた自分はポーランドの学習方法、英国の学習方法を目の当たりにして大変驚きました。また、日本のピアノ学習者たちの聖書とも言うべきバイエル。。。。ヨーロッパにおけるバイエルの知名度のなさにも新たなおどろきがありました。えっ?どうやってピアノ学習をスタートするんだろう・・・・。
誰もが自分が歩んだ道しか知らないものです。でも、新しい発見をするとやはり新しいものに手をつけてみたいし、自分自身も研究するものです。英国人の家内はやはり英国人が書いた新しい教則本でピアノ学習をしたようです。また、英国時代の友人に尋ねてもそれぞれがいろいろな教則本を使用していたようです。ただ、びっくりしたのはスズキメソードのヨーロッパにおけるしっかりとした地位です。ヴァイオリンのスズキというイメージは大きいのですが、音楽の要素を学ぶ初期段階においては一般の人々が使用するにも立派な教則本として存在を確かなものにしています。実際、家内の音楽院での卒業論文のテーマは『スズキメソード考察』でしたし、彼女自身も使用して育ったようです。
どの教則本も使い方次第でその発展性はいくらでも先生次第で可能だということなんです。先生が研究を重ねていれば、教則本はあくまでも教則本であり、それをいかに子供に合わせた教則本として利用するかは先生の技量です。
★まっとらんど★のヘッドチューターである★えりりん★こと神谷先生はいろいろな意味で教則本を研究しています。私自身が今までであったことのない教則本をどこからか手に入れてきて、見せてくれたり、教則本の使い方のバリエーション、そして生徒さんにあわせてそれぞれが異なった教則本を利用するようにレッスンを展開したり研究を惜しむことはありません。私自身は彼女の意見を聞きながらいろいろと自分自身も教則ほんの研究をしています。
ただ、協和音と不協和音の感覚的な部分で協和音を感じとり認識する力を養うためにはバイエルの作品というのはなかなか優れているのではないでしょうか。
新しい教則本の中にはバイエルの作品を移調してみたり、表題をつけてみたりいろいろな試みが行われています。勿論、お母様方がピアノ学習をしていたころに慣れ親しんだ(または苦しんだ)メロディーをお子さんが自宅で練習することによって、お母様方も自分のお子さんのレベル認識が把握しやすいというのも出版社の狙いの一つだとは考えられますが・・・・。
バイエルにはバイエルのよさがあり、新しい教則本にはそれなりのよさがあります。いかに先生がうまくその教則本を使って教えられるかが子供たちの音楽性の発展可能性に大きく左右するということだけは忘れないようにしなくてはなりません。
nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。