So-net無料ブログ作成

エッセイ『★カレン★のプロ根性』 [『ぶん★文★ぶん』]

福山 孝ピアノリサイタル2007with Karenでは本当にたくさんの出来事があった。
本日現在のところ、まだすべての演奏会を終えたわけではないのだが、一番きつかったのは長野、岐阜の連続講演。
★カレン★と自分は長野での本番前日より長野入りしたわけだが、その時点で、もうすでに★カレン★の体調には異変があった。
夜遅くに長野に到着した後、二人で遅めの夕食をいただいた。出された食事を一口口にしたのだが、その時点でもう一口の箸がのびなかった。どうも揚げ物の油がいまひとつだったようだ。
自分はあまり外ではトイレなどに出かけないほうなのだが、若干気分がwるくなりトイレに駆け込んだ。★カレン★が心配するほど長時間になってしまった。
早々にその店を出て、ホテルに戻り就寝。
しかしながら、朝早く目が覚めた自分ではあったが、★カレン★がなかなかおきられない。午後には楽屋入りし、夜には長野での本番である。★カレン★は夜中から宿泊先のホテルでベッドとトイレを何度も何度も行き来していたようである。そして、朝も起きられないでいる★カレン★。
今回の遠征は冠を「福山 孝ピアノリサイタル2007 with KLaren」といただいている。
★カレン★は当然、その責務を重たく感じている。そして、絶対に板に穴を明けられないという思いは誰よりも強かっただろう。午前中には熱もありそうな状態だった★カレン★。
自分は★カレン★を起こすこともなくできるだけ長時間寝かせてやろうと決断した。
しかしながら午後2時を回ると、そう思いつつも気持ちが焦る。
★カレン★自身もおきなくては・・と自分に渇をいれる。そして、風呂に入り準備をしようとする★カレン★。風呂から出た★カレン★は放心状態でベッドに座り込む。できればこのまま寝かせてあげたいと思いながらも、長野の多くのお客様が待ってくださっている。しかも★カレン★が長野で演奏会の板にたつのは初めてのこと。ボランティア遠征でつい数週間前には信州新町の小学校で演奏はしたものの、衣装を着けて我々のリサイタルとして舞台に立つのはこの地では初めてのこととなる。それだけに★カレン★も必死だったのだろう。もちろん、主人の★まっと★の舞台に穴をあけられないという責任感は想像をはるかに超えて★カレン★に乗りかかっていたのだと思われる。
たつのもやっとの状態の★カレン★はそれでも準備をし、ふらつきながらも楽屋入りをしたのは3時前。
とてもリハーサルをこなせるような状態ではない。自分としてもこれだけの稽古を積んできたのだから、舞台に立ちさえすれば何とか最後までもってくれるのではないかと★カレン★に甘えた気持ちが心の中を渦巻いた。

我々のリサイタルではお客さまを受付で尾で迎えし、本番を修了しても、ドアに立ちお見送りするのが常である。
会場15分前に★カレン★はヘアーをセットし、化粧を直してウェルカムドレスを身に着ける。それだけの作業であってもそのときの★カレン★にとってはとてもつらいことだっただろう。
そして、会場5分前には受付に二人で立った。
★カレン★は必死で笑顔を作る。
しかし、10分が限界だった。寒い地域の室内というのはとても暖かく温度が設定されている。かえってその暖かさが★カレン★の体調には良くなかったのかもしれない。★カレン★は楽屋に一人で戻り、その後分後に自分も楽屋に戻った。
★カレン★はいすに座り呆然としていた。本番まで後15分。今日はお休みしてもいいよっていって挙げられない自分がいた。いえない自分の立場もつらかった。ココでは何とか★カレン★にがんばってもらうしかないのだ。

そして本番が始まった。
事前にお客様から★カレン★のMCを・・というリクエストがあった。自分のソロを終えて★カレン★がいたに立つとお客様からの歓声が聞こえた。そして、連弾用にピアノの準備が進み、★カレン★のMCを入れた。
そのMCのおかげ★カレン★はお客様から大きな力をいただいたようだ。
★カレン★との連弾がスタートした。しかし、★カレン★の腕の戻りやタッチがいつもとはちがう。やっぱり駄目か・・・・不安が頭をよぎりながらの演奏となった。
呼吸は長年パートナーを組んでいるだけあって通常通りなのだが、演奏そのものや音をプロデュースするパワーが★カレン★から感じられない。
しかしながら楽曲が進むにつれて、★カレン★の演奏はどんどんと上向きになり、お客様がそれを支えてくださった。
終曲のラプソディー・イン・ブルーではどこにそのパワーが残されていたのかと思うほどの力強い演奏をし、音楽を奏でている★カレン★。
すばらしい演奏だったと思う。
打ち上げではあれだけ好きなビールさえも口をつけられず、食べることは穴にもできない状態だったが、それでも打ち上げも皆さんと一緒に参加し、ホテルに戻った瞬間、★カレン★はそのままベッドに倒れこんだ。
翌朝は早朝から岐阜に移動し、白川町での演奏会。長野を早朝に出発し、岐阜に向かった。通常、★まっと★が運転しているときでも★カレン★は助手席で寝ることはないのだが、今回は特別。おきていることができなかったのだろう・・・。
★カレン★にはゆっくり休んでほしかった。
しかし、★カレン★自身も自分に体力をつけるため何かを食さなくては・・という気持ちが合ったようで、サンドイッチをゆっくり少しずつ食した。
移動先の白川町に到着したときにはかなり顔色も良くなっていた。
そして、再び本番のステージへ。長野が最悪な体調だっただけに白川での★カレン★はとてつもなく元気に見えた。しかし、本番が始まって間もなく、演奏している★カレン★の咳が止まらない。
それでも★カレン★は舞台を降りることはしなかった。止まらない咳をしながらも最後まで舞台をしっかり努めた。気力以外の何者でもなかったのではないだろうか。
この夜、白川での打ち上げでは★カレン★は食事ものどを通るようになっていたし、ビールも少しだけではあったが飲むことができた。
一番つらかったのは本人だろう。不本意な演奏とは言わなくても必ずしもベストな状態ではなかった★カレン★。悔しい思いは相当なものだと思われる。
それだけに続く名古屋公演ではリベンジの気持ちも大きくなったことだろう。
名古屋での★カレン★はすばらしい演奏だった。
実は★カレン★の風邪を長野、岐阜とに公園立て続けに一緒に遠征をした★まっと★が頂戴してしまったようだ。名古屋での本番当日はかなりきついものがあった・・・しかし、★カレン★があれだけがんばったのだから、自分もなんとかココで踏ん張らねば・・・そう思うと少しずつパワーが出てきた。
名古屋公演は自分自身かなり満足のいく演奏ができたと思う。もちろん、★カレン★のサポートがあっての話だが、★カレン★の演奏がすばらしかったので、その勢いをもらったのだろう。
秋のシリーズは二人で支えあいながら後一本の札幌千秋楽を残すだけとなった。
自分の体調はまだ不完全ではあるが、札幌までには完全に回復させ、最高の演奏で千秋楽を締めくくりたいものだ。

それにしても★カレン★のプロ根性には参った。
天晴れである。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。