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エッセイ『英国での受験』(青年期) [『ぶん★文★ぶん』]

英国にわたって英語を習得することは決して簡単なことではありませんでした。英国にどのような音楽院があるかも知らずまま、とりあえず、音楽院として有名なロイヤル・アカデミーとロイヤル・カレッジを見学しにでかけました。ロイヤル・カレッジは門前払い。一寸ショックでしたね。そして、ロイヤル・アカデミーに出かけました。ロイヤル・アカデミーはベーカーストリートの駅のすぐ近くです。
ちょうど駅を出ると蝋人形館:マダム・トゥッソーとプラネタリュームがあり、その横に立っています。ここには世界的にも有名なヘイミッシュ・ミルンなどのピアニストが教鞭をとっています。それで、★まっと★はアカデミーの中に入り、何とか誰かにレッスンをしてもらおうとうろうろしていました。
ロイヤル・カレッジとは異なり、結構簡単に敷地内に入ることができました。そして、ヘイミッシュ・ミルン氏のレッスンを受けたのが英国ではじめてのピアノレッスンでした。今、考えるとかなり大胆だったと思います。音楽院生でもないのにレッスン室に押しかけてたのですから。。。
しかし、ミルン氏は入学試験を受験するように言ってくださいましたが、問題点が発覚。一応、★まっと★は日本の大学を卒業していたので、大学院への入学を希望していました。しかしながら、ロイヤル・アカデミーでは外国人であっても英国人同様英語のAレベルが必須となっていたのです。これでは入学どころか入試さえも受けさせてもらえない状態でした。
それで、かなり凹んでしまいましたが、ロイヤル・アカデミーを後にし、地下鉄に乗る元気も失いベーカーストリートから一筋東の方にある、マーリーボーン・ハイストリートを肩をなで落としながら歩いていました。そこで、トゥリニティー音楽院を発見したのです。この音楽院はそもそも声楽ではとても有名で、ソプラノ歌手:マーガレット・プライスなどが卒業しています。それで、★まっと★はとりあえず、学校要覧を手に入れて、日本人の自分に大学院のコースに入る資格があるかどうかを調べようとしました。しかしながらあまりにも英文を読むことが難しかったので、言葉で事務所の方とお話をしてみました。そうしたら別にOレベルもAレベルも必要がないとの事。
早速受験を申し込みました。
そうして、受験日程をいただき、入試となるわけです。
入試は年明けと言われたのですが、翌年には日本に帰国し、姉の結婚式に参列することが決まっていたので、どうしても入学許可をもらってから、両親に報告をし、姉の挙式に参列したかったと言うこともあり、学校に談判し年内に入学試験を受験させてもらうよう頼み込みました。この願いがかない、翌年の帰国以前に入学試験を受けることができました。
試験曲は2曲用意し、当日に1曲指定されるのです。試験室に入り、審査員が二人・・・・。その一人が★まっと★が入学後にお世話になったトニー・リンゼイ氏だったわけです。彼に非常に気に入られ、めでたく入学することができたのです。彼は★まっと★のために奨学金まで申請してくださったようですが、サッチャー政権の英国では外国人の学費免除は認められず、かなり高額の学費を支払うことになってしまいました。両親にはかなりの負担をかけてしまったと思っています。当時はバブルもブクブクとあわ立っていたから良いものの、日本円が安く、1ポンド500円以上はしていました。ですから、一学期に100万円ほどの学費がかかったと記憶しています。一年で300万円はかなり大きな出費です。それに伴い生活費も必要になるわけですから・・・・。今でしたらその3分の1ですから、その負担はかなり大きなものです。
何はともあれ、こうしてトゥリニティー音楽院の大学院生として入学が認められ、無事に姉の挙式のために一時帰国することができたのです。

この入学試験にはエピソードが・・・・・・。
まだ、このころの★まっと★の英語力は乏しいものでした。普通、入学試験に合格したら分厚い封筒が届き、不合格の場合は小さな茶封筒が届くという認識が★まっと★の頭の中には存在していました。入学試験がおわり、約一週間後に★まっと★が受け取ったのは、ぺらぺらの薄っぺらい茶封筒でした。『だめかぁ~。』と思いました。入学試験までは受検できたのですが、封筒を開けて中身には『PASS』とか『FAIL』とか書いてあるものだろうと想像し提案したが、そのどちらも書いてありません。★まっと★は自分自身が合格しているのか、不合格なのか全く把握できずにいました。ただ、『写真をもって来校するように。』と書いてあるような・・・・書いてないような・・・。』といった感じで、とにかく理解ができなかったのです。それで、知り合いの日本人の友人に電話して来てもらい、自分が合格しているかどうかの確認をしたのです。とりあえず、『合格』をいただき、はれて院生への道が開けたときはとてもうれしく思いました。英語力のなさには甚だ情けない自分を思い知らされました。
しかしながら、今となってはその英語で授業を担当させていただいているのですから、自分の努力もそれなりに実となっているのだと思います。
若かったあのころのすばらしい思い出です。
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コメント 4

gensan

ベーカーストリートを歩く★まっと★さん
その姿は その後の人生にとって 重要な1シーンだったのですね
by gensan (2009-04-09 11:03) 

★まっと★

genさん(●⌒∇⌒●)
ベーカーストリート。。。若い頃にはよく歩きました。
今でも英国には出かけるのですが・・
ロンドンに行く機会がないので。。
……(-。-) ぼしょ・・・・
とっても残念に思います。
近いうちに出かけたいなぁ・・・・
by ★まっと★ (2009-04-09 16:10) 

KOZOU

ほんとにご苦労されたのですね。
試練の日々だったのですね。
トゥリニティー音楽院と先生との出会いは幸運でしたね。
やはりネバーギブアップですね(*^_^*)
英語力も滞在で飛躍的に伸びたでしょうし。
1ポンド500円は驚きですね。
大変でしたね。
by KOZOU (2009-04-09 22:24) 

★まっと★

KOZOUさん(●⌒∇⌒●)
音楽院での出会いは本当にすてきなものでした。勿論、★カレン★にも音楽院でであったわけですしね。
レート・・驚くべきレートですよね。
by ★まっと★ (2009-04-10 05:48) 

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